システム事業部
チームで挑む、
ものづくりの最前線
大手四輪メーカーの
品質管理システム開発
品質管理システム開発
製造現場のDX化に挑戦
〜品質管理システムの電子化〜
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- 今回のプロジェクトは、「大手四輪メーカーの製造現場における品質管理システムの電子化」、つまり従来の紙のチェックシートを、Windowsタブレット上で動作するシステムに置き換える案件でした。具体的には、製造過程で品質チェックする内容をタブレットに表示し、作業者がタッチ操作でチェックを入れていく仕組みを構築することです。収集されたデータはリアルタイムでデータベースに蓄積され、後から統計分析や帳票出力が可能になります。これにより品質データの可視化が飛躍的に向上します。
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- この案件は、2022年にお話をいただき、開発期間は約1年。このチームでは、僕が全体設計とプロジェクト管理を担当し、O.Rさんが主力開発者として初期フェーズから参画しました。でも、社内では開発人員が足りなかったので、ベトナムのパートナーにも応援をお願いしたんです。そこで、N.Tさんにはブリッジエンジニアとして技術的な橋渡し役を務めてもらいました。S.Sさんは昨年度の新卒で、導入・テストフェーズから合流し、それ以降は現場での立ち上げを支えてくれています。
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- 開発期間中は、メインのアプリケーション以外にも、データ同期用のツールや設定管理用のシステムなど、複数の関連システムを並行して構築しましたよね。僕は主に開発を担当していて、電子化したアプリの開発をはじめ、それに付随した小さなアプリケーションなど、こまごまとした開発も1から手がけました。
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- 僕は先ほどM.Yさんが説明されたように、ベトナムの協力者とのブリッジ役として、開発しながら集まった情報を共有する仕事を担当しました。具体的には、日本チームの技術仕様や要件をベトナム語で正確に伝えたり、逆にベトナムチームからの技術的な提案や懸念点を日本チームに橋渡ししたり。単なる翻訳ではなく、お互いのエンジニア同士が理解し合えるようにコミュニケーションをサポートする役割でした。
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- 僕は入社して3ヶ月は新入社員研修に参加し、7月にこのチームに配属になりました。初日からいきなり現場に連れて行かれた時には正直言って驚きましたね(笑)。
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- そうそう。本来は、ある程度仕事の内容を把握してから現場に連れていくのが通常のプロセスなんですが、ちょうどその時リリースの立ち合いがあったので、「まぁいいや、連れてっちゃえ」っていう感じで(笑)。ちょっと教え方の順序が違ったんですよね。
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- 確かにいきなりではありましたが、戸惑いはなかったです。実際の現場を見て、その会社の内側を知ることができたのは新鮮な体験でした。ただM.Yさんのそばにくっついていることしかできませんでしたけどね(笑)。
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- そうだね。あの頃のS.Sさんは初々しかったな(笑)。自分にもこんな時代があったかなって思いました。現場によってはクリーンな場所ばかりではないので、機械好きな人なら目を輝かせますけど、中には「わっ」と驚く人もいるので、いきなり現場に連れて行って大丈夫かなって心配だったんですよ。でも、本人的には刺激があったようで良かったです。
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- 実際に作業者の方々がどのような環境で品質チェックを行っているのか、従来のチェックシートがどれだ重要なのかを目の当たりにして、このシステムの意義を肌で理解できました。「このシステムが現場の負担を軽減し、より良い品質管理に貢献できるんだ」という気持ちが生まれたように思います。
多様なバックグラウンド
〜理系・文系それぞれの強みを活かして〜
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- O.Rさんは理系、S.Sさんは文系の学部の出身だけど、エンジニアの傾向として何か違いを感じることはあるの?
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- 違いは特に感じませんね。求められていることは一緒かなって思います。ただ、しいて言うのであれば、理系エンジニアと文系エンジニアとでは考え方がちょっと違う感じはしますね。実は、同期の中でも僕だけが文系なんですが、入社当初、研修で個々に発表する機会があったんです。そのときに、僕は割と図を使って説明するタイプなのに対して、理系の人たちは文章で説明するみたいな感じで。偏見かもしれないですけど、そういうイメージがありますね。
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- 僕は一応理系ではありますが、プログラミングについてはほぼ未経験だったので、そんなに文系のエンジニアとの違いを感じませんね。最近は、図の説明の方がわかりやすいと感じるし。
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- O.Rさんはこのチームに参加した時はどんな気持ちだったんですか?
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- もちろん期待もあったけど、「僕なんかでいいのかな」みたいな不安もありましたね。「とにかく頑張らないといけないな…」みたいな気持ちになったことを覚えています。
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- チームのメンバーは僕がコーディネートしましたが、みんなせっかく一緒に仕事をするので、これを機会に次のステップに進んでもらいたいなっていうのが一番の気持ちでしたね。N.TさんとO.Rさんは同期で、性格も国籍も違うタイプなので、一緒にやりながら成長していく姿を見られたのは面白かったです。
国際的なチームワーク
〜言葉の壁を乗り越えた絆〜
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- みんな、これまでの開発を振り返って、一番大変だったことって何だった?
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- たくさんありますね(笑)。新規プロジェクトのベースを作るとか、試験環境のパッケージ作成とか。それに、日本語を理解するのもちょっと大変でした。最初は自分が何を指示されているのかわからなくて悩んだこともありました。だから、「こうだろうな」と予測を立てて、「これでいいですか?」と確認したら当たっていたのでホッとする…という感じだったんですよ(笑)。日本語でのコミュニケーションでは、技術仕様の細かいニュアンスが伝わりにくいことがあるので、「この理解で正しいですか?」と何度も確認を取りながら進めていきました。
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- N.Tさんは日本語がすごく上手なので、僕はあまり心配していませんでしたよ。
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- そうそう。本人が思っているよりもずっと日本語が上手なので、僕たちも日本人感覚で普段から話すことが多いよね。大変だったと言えばやはり、入社後まもなくこのチームに入ったS.Sさんは苦労が大きかったように思うけど、どうかな?
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- 僕は、プログラミングの知識がゼロの状態でこのチームに入ったので、IT用語がわからない、現場で使っている言葉がわからないという感じで、 N.Tさんと同じく「日本語がわからない」ところから始まりました(笑)。ですから、最初の1年間はプログラミングの方法や業界用語を覚えるところからのスタートでした。同期はみんな理系で、プログラミングもこなせるので、どんどん先に進んでいくんですよ。だからすごく焦りを感じて、みんなに追いつかなきゃっていう思いでやってきました。
試行錯誤の開発現場
〜行きつ戻りつの開発プロセス〜
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- 開発中、壁にぶつかることも多かったよね。定期的にミーティングを行って、ユーザーさんと顔を合わせて話し合いを重ねていく中で、「実はこういうこともやりたいんだよね」「ここはやっぱりこうしたいんだけど」・・・と、要望が変わったりすることもあって。その度にみんなで集まって考え直したり、作業が巻き戻しになったりすることもあったよね。みんなにとって「壁」に感じたのは他にどんなことがあるのかな?
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- 先ほど話したように、チームに配属された当初の僕には、「わからない」という大きな壁が立ちはだかっていました(笑)。その「わからない」がだんだんと「わかる」に変わってきたのは先月くらいからです。
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- 何をきっかけにわかるようになってきたの?
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- これといった理由はないんですけど、プログラムを書いている時に「あ、これは意味がわかった」みたいなことがだんだん増えてきたんですよ。でも、まだまだチームの役に立ててないので、もっと頑張らないといけませんね。
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- いやいや、S.Sさんは十分に役に立っているよ。つい最近もS.Sさんが担当したプログラムを納品しに行く必要があったんだけど、僕や他のメンバーが行けなかったから、一人で車を運転して納品に行ってもらったよね。これでもう、納品も任せられるなと確信したよ(笑)。
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- それに、S.Sさんがチームに入ってくれたことで、プログラムのリリース作業と端末のセットアップを並行でできるようになったんです。おかげで効率がすごく上がったし、それを1年目からこなせちゃうのはすごいなって思います。
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- ありがとうございます。そんなふうに思っていただけて嬉しいです(笑)。
本音で向き合える人間関係
〜年齢や国籍を越えたチームの絆〜
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- 僕はこのチームのリーダーをやらせてもらっているけれど、実はみんなとかなり年が離れているので、僕に対して意見を言いづらいんじゃないかと心配だったんだ。年上であることに気を遣わず、何でも思ったことは言ってほしいと思っているんだけど、みんなは正直なところどんなふうに思っているのかな?
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- M.Yさんは開発部門の他の先輩方と比べて、逆に僕たちに気を遣いすぎだなって感じますよ(笑)。開発部門は基本的に静かな職場だから、話しづらいっていう人もいるんですが、M.Yさんは雑談をしたり、何かとこまめに話しかけてくれて、常に相談しやすい雰囲気を作ってくださっていますよね。
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- 僕もそう思います。M.Yさんは僕よりも1回りぐらい年上なのに、僕にまで気を遣ってくださって。優しいリーダーなので、大事にされすぎている感じがします(笑)。
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- ああ、そうなんだ…(笑)
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- 僕はM.Yさんのチームの前に色々なプロジェクトに参加しましたが、当時のリーダーたちはみんな静かな方だったので、たまにしか話さなかったんですよ。でも、M.Yさんさんだけは常に場を盛り上げてくれますよね。僕はその方がモチベーションも上がるし、仕事がしやすいです。
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- 実は N.Tさんと僕は普段は趣味で野球を一緒にやったり、彼のお子さんにクワガタムシを取ってきてプレゼントしたりと、仕事以外でも交流があるんですよ。でも、実は最近喧嘩をしまして(笑)。結構ストレートに言ってきてくれたから、僕も本気で返さないといけないなと思って口論になったんだよね。
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- 僕は、最初は言おうかどうか迷ったんですよ。それで1日悩んだ結果、やっぱり言おうと思って、すごく長い文章でメールを送ったんです。直接言うのは緊張するので、まずはメールでね。そうしたら「じゃあ2人で話しましょう」となって、話し合った後は普通に戻りました(笑)。
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- N.Tさんは僕の気づかないところで、日本人と同等に扱われていたことに疑問を感じていた面があって、そこにすれ違いがあったのかなと思います。でも、それをうまく解消できて、より絆も深まったというエピソードでした。
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- 日本語ではなかなか伝えきれないこともあるし、微妙な言い回しを間違えることもまだ多いんですよ。でも、そういうときにはS.Sさんが「N.Tさん、その表現は違いますよ」って優しく指摘してくれるんです。S.Sさんのおかげで日本語も上達しました。だからチームの中で一番仲良しなんです(笑)。
プロジェクトの過程で成長を実感
〜それぞれが果たした技術力の向上〜
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- このプロジェクトで、みんなはどんな成長を実感しているのかな?
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- 僕はこのプロジェクトで、初めて開発の全体像が見えてきました。これまでは既にあるプログラムの修正や追加だったんですが、今回は新規から作って、一人で現場に行って納品をしたり、ユーザーさんと打ち合わせをしたりということを初めて体験したんです。この体験は他のプロジェクトでも活かせると思います。
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- ブリッジエンジニアとしての役割を通じて、技術的なスキルアップと同時に、異文化間でのプロジェクト管理能力が身につきました。今後どの会社に行っても通用するスキルを積むことができたと思います。
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- 僕はまだまだわからないことだらけで、成長を実感することはあまりないですが、もっとみんなの役に立てるようにこれから頑張ります。
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- いやいや、S.Sさんの様子を見ていると、日々成長しているのを感じるよ。そして、僕自身もすごく良い経験を積ませてもらったと思います。僕は、そもそもリーダーのタイプじゃないんですよ。学生時代も学級委員とか、そういうリーダー的な役割は避けてきたし(笑)。でも、これまでの職場でやってきたことがリーダーとして活かせているなって思う時があるんですよね。当時の経験がふっと蘇り、今の仕事に役立つ瞬間があって、引き出しを積み重ねてきたんだなという感覚があります。
これから入社する人たちへ
〜先輩エンジニアからのエール〜
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- 最後に、これから入社する人たちへのメッセージを一言ずつ話そうか。まず、僕が一番伝えたいのは、「未経験でも大丈夫です」ということです。僕たちが手取り足取り教えますし、このメンバーが全力でサポートしますので、ぜひ興味があったら飛び込んできてほしいです。
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- 僕は理系出身ではあるものの、情報に関する勉強は大学でそんなにしてこなかったし、今でもわからないことが多いですが、チームでいろいろ協力し合えるし、経験を積めば頭と体がちゃんと覚えてくれますので、恐れずに飛び込んできてください。
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- 僕も大学時代はバイトばかりで、本当に勉強しなかったです(笑)。入社当時は何もわからなかったですが、モアソンは勉強できる環境だからすごくよかったです。とはいえ、就活中の皆さんには、「入社する前にまずしっかり勉強しなさい」と伝えたいです(笑)。ベトナム出身の人たちに対しては、スキルは後でいいので、まずは日本語を理解することが大事だと言いたいです。そして、入社してからスキルを一生懸命勉強してください!
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- 僕がモアソンジャパンを選んだ理由は、面白そうなことをやっていること、社屋がきれいなこと、ラフな格好でも大丈夫なこと、そして、学べる環境があることに魅力を感じたからです。学生時代に数学の問題が解けた瞬間の嬉しさを、この仕事では感じることができます。「あ、これできた!」と思う瞬間が本当に嬉しいんです。優しい先輩たちが何でも教えてくれる、本当にいい会社なので、文系出身の方も安心して挑戦してください。一緒に会社を盛り上げ、共に成長していけることを楽しみにしています。