M.K × K.M
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事業企画室

ビジネスの種を育て、
広げる事業企画室

AI音声フィルター技術で切り拓く、
新たなビジネスの可能性
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新しい価値を生み出す架け橋 ~事業企画室が担う使命~
M.K
私たち事業企画室は、開発と営業をつなぐ役割を担っています。お客様や営業担当者と一緒に、新しい案件やプロジェクトの企画段階から準備を進めていく部門ですね。もともとは研究開発部門として、医療系の大学や研究機関との共同研究を手がけてきました。現在はそれをビジネス化することに加えて、新しいビジネスの創出も目指しています。K.Mさんは、どういう経緯で当部門に来られたんでしたっけ?
K.M
私はもともとブロードキャスト部門でチームマネージャーをしていたんですが、より幅広い仕事に携わりたくて事業企画室に移籍しました。これまでの経験を活かして、お客様の課題を技術面からサポートする役割をしています。
M.K
私たち事業企画室では、これまでさまざまな開発に取り組んできました。例えば大学との共同研究においては、鹿児島大学の先生と咀嚼や嚥下の研究を行い、それを非接触で推定するシステムを開発した実績があります。それは、スマホに食事中の顔を映して何回噛んでいるか、飲み込んだかを推定するアプリです。これは、AIを利用した時間軸のあるデータの解析技術です。顔の動きを時間軸に乗せると波形になり、この波形を解析して特徴を見つけ、口の動きを見分けます。事業企画室では、こうした幅広い研究開発も行っている訳ですが、今回は当社の長年の信号処理開発に根ざした「音声フィルター技術を用いた送り返し音声自動生成システム」の開発について、K.Mさんとご一緒に振り返たいと思います。
AIで実現する革新的な放送技術 ~音声フィルター技術を用いた送り返し音声自動生成システム~
M.K
K.Mさんは放送関連の現場経験が豊富なので、今回の案件でも大いに力を発揮してもらいましたね。
K.M
この案件は、もともと放送局さんからの依頼があって手掛けた開発です。放送の現場では、スタジオと中継先で交互に話すシチュエーションがありますが、双方で同時に話してしまうと音が混ざってしまうんです。中継先の人はスタジオの音声を聞いているため、自分の声が混ざると相手の声が聞き取れなくなってしまう。そこで、自分の声は聞こえず、相手の声だけが聞こえる仕組みを、簡単なシステムで実現したいというのが今回の開発の始まりでした。
M.K
従来は機械で制御していたんですが、ハードウェアのコストと操作のための人件費がかかってしまうため、それをソフトウェアで実現できないかというのがお客様のご要望でしたね。そこで我々が提案したのが、AIを使ったアプローチだったという訳です。
K.M
そうですね。先進的な取り組みとしてAIを採用しようということで、我々が携わることになりました。ただ、AIを使うと決めても、それを実際にどう実現していくかが大きな課題でした。
M.K
AIを使った開発は、そもそもそれが実現可能かどうかを検証するところからのスタートですからね。でも、ビジネスとして取り組む以上、お客様に「できるかどうかわかりません」とは言えないので、段階を踏んで進めていく必要があった訳です。事前にこうした概念実証のようなフェーズが必要なケースは、事業企画室が関わることが多いです。
K.M
そうですね。でも正直言って、今回のシステム開発については私自身もAIという技術に対する知見がほとんど無いところからのスタートだったんです。そのため、アナログ・デジタル問わず様々な資料を調べ尽くし、実際に手を動かして試行錯誤を繰り返すところから始めました。さらに、AIを利用したこのシステムについて、お客様に十分にご納得いただく必要があったため、説明の仕方にはかなり力を注ぎました。最初は全くの手探り状態でしたが、このプロジェクトを通じてAIに対する理解は深まったと思います。
M.K
AIや生成AIといった技術は、今後も積極的に取り組むべき分野だと思いますね。
K.M
はい、私もAIについてはまだまだ駆け出しですが、これからどんどんこの分野を広げていきたいと考えています。
M.K × K.M
ゼロからの挑戦 ~開発という仕事の魅力とチームワーク~
M.K
今回のシステム開発で、最も苦労したのは「音との戦い」でした。音は目に見えないため、聞いて判断しなければならない。音を聞き分けて、問題がある場合にどこに原因があるかを特定し、そもそもどうやって評価していくのかを決めるのが非常に大変で、そこが一番の壁でしたね。
K.M
技術的な課題に加えて、AIを使う場合は多くのデータやパターンが必要となるため、お客様にデータ提供をお願いする必要もありました。また、うちの職場の皆さんにも協力してもらって音を収集し、実際のスタジオや中継車のような環境を防音室で再現して、シミュレーションと評価を重ねました。
M.K
M.K
本当に多くの方々の協力があったからこそ実現化したプロジェクトだと言えますね。
K.M
その後、完成途中の段階ではありましたが、ハードウェアも含めてシステム一式をお客様に納品したんです。そして実際に使っていただいた際に、「こういうシステムだったんですね! 」とお客様が驚いて喜んでくださった瞬間には大きな達成感を感じました。営業担当者を通じて、「真摯に対応してくれて感謝している」という言葉もいただけて、本当に嬉しかったです。
M.K
それは開発者冥利につきますね。今回開発した技術は、AIが対象者の声を識別して特徴をつかみ、その人の声だけを除去することが可能なシステムなので、放送以外でも活用できます。例えば、オンラインミーティングや電話など、人と人のコミュニケーションにおいても汎用性が高いと思います。例えば、Aさん・Bさん・Cさんが話している中で、Aさんの声だけを消すというように、狙った人の声だけを消すということが可能ですので、何かしら利用価値がありますよね。
K.M
確かにそうですね。我々の部署は、プロジェクトの過程で生まれた「ビジネスの種」をどう横展開していくかを常に考えている部門でもありますから、今回の成果をいかに広げていけるかが今後の課題です。
M.K × K.M
技術と人をつなぐエンジニアを目指して ~新入社員に期待すること~
K.M
開発の仕事は、大変な面もありますが、やりがいの大きい仕事です。では、どんな人が開発に向いているかというと、第一に新しいモノや新しいコトが好きであること。そして、その仕組みに対して興味を示す人だと思います。「これはどういう仕組みで動いているんだろう」「こんな風にしたらもっと良くなるんじゃないかな」といったことを考えられる人が適任だと思いますね。
M.K
同感です。知的好奇心に溢れている人、物事を全体的に見つめられる目を持っている人、「こういうものだから」と決めつけず、いろんな原因や背景を探ろうとする人が向いていると思いますね。特に私たちの部署では、お客様からの要望を鵜呑みにするのではなく、本当にお客様が求めているのは何かを汲み取って、最適な提案ができることが非常に重要です。
K.M
K.M
使い古された例えではありますが、アメリカの自動車王と謳われたヘンリー・フォードの話で、お客さんから「速い馬を手配してくれ」と言われた時、お客さんが本当に求めているのは「速い馬」ではなく、「速く移動できる手段」である。だから車の方がいいでしょう…という考え方ができる人ですね。
M.K
そういうことです。お客様から相談を受けた時、決して「無理」と言ってはだめです。無理そうでも、まずは考えてみる。どうやったら解決に近いところに持って行けるかを考えて、それを実現するための実験を繰り返す。そういう流れが大切ですよね。
K.M
それに、一つの開発を成し遂げるには、どれだけの人とつながってきたか、あるいはぶつかってきたかという経験の数も重要だと思います。もちろん全てがうまくいったわけではなく、お客様にお叱りをいただいたこともありますし、メンバーとぶつかったこともあります。結局、ITの仕事といってもコンピューターと向き合っているだけでは仕事になりません。最終的には人とどうつながっていくかが大事になりますから、その部分はおろそかにしてほしくないですね。お客様とどう対話ができるか、どういう提案ができるかということも重要になります。まずは実際の業務に携わり、技術だけでなく仕事そのものをきちんと学ぶ。その上で、お客様に対してこういうことを提案していきたいという意識を養っていく必要があります。
M.K
その通りです。実際には想像力や多角的な視点が必要ですよね。当社の企業理念にもあるように、「挑戦と変革を継続する」ことが大切です。
K.M
まさにそれですね!(笑)。何か課題が生まれた時に、一つのやり方にこだわるのではなく、あらゆる方法を模索して、その中からベストと思われるものを選択して課題解決に取り組んでいく。そういう姿勢が必要だと思います。
M.K
今回の音声フィルター技術の開発も、まさにその姿勢で取り組んだプロジェクトでした。ゼロからの挑戦でしたが、チーム一丸となって実現できたことに大きな手応えを感じています。これから入社される皆さんにも、ぜひこの「何でも作れる」という感覚を味わってほしいですね。
K.M
技術は手段であって目的ではありません。お客様の課題を解決し、社会に貢献できる技術者として成長していける環境が当社にはあります。新しいことに挑戦したい方、人とのつながりを大切にしながら技術を磨いていきたい方、ぜひ一緒に働きましょう。
M.K
私たちと一緒に、技術で未来を切り拓いていける仲間をお待ちしています。
M.K